ピークを避けて楽しむ、夏の終わりにぴったりの旅行先5選
8月の日本は、京都・箱根・沖縄などの人気観光地が混雑のピークを迎えます。そんな中、人混みを避けて、静かに自然や文化を味わいたい方に向けて、今回は夏の終わり(8月〜9月初旬)に訪れるのに最適な、国内外5つの旅行先をご紹介します。それぞれが独自の魅力を持ち、異なる体験を提供してくれます。
🇯🇵 1. 北海道・富良野 美瑛青い池と晩夏の麦畑
おすすめ時期:8月上旬〜中旬
ラベンダーで有名な富良野ですが、実はその後の季節も見逃せません。美瑛にある「青い池」は、透き通るような青緑色の水面と立ち枯れた木々が織りなす幻想的な風景で、写真好きにはたまらないスポット。8月になると周囲の麦畑は黄金色に染まり、穏やかな丘陵風景が広がります。
周辺には地元食材を使ったカフェや手作りアイスクリームの店も点在し、ゆったりと過ごすには最適な場所です。ハイシーズンの混雑が落ち着くこの時期は、レンタサイクルでのんびり散策するのもおすすめです。
注意点: 朝晩の気温差が大きいため、薄手の羽織を持参しましょう。アクセスが不便な場所もあるので、レンタカーの利用がおすすめです。

🇯🇵 2. 長野・地獄谷野猿公苑と山あいの秘湯
おすすめ時期:8月中、平日がおすすめ
冬の「温泉に浸かるサル」で知られる地獄谷野猿公苑は、夏も見どころ満載。野生のニホンザルが冷たい沢水で遊んでいたり、木陰でくつろいでいたりする様子は、見ていて飽きません。
周辺には、渋温泉や小布施温泉といった歴史ある温泉地が点在しており、山歩きのあとは静かな温泉でリフレッシュできます。大型観光地とは異なり、どこか素朴で落ち着いた雰囲気が魅力です。
注意点: サルはあくまで野生動物ですので、餌やりや接近は厳禁。山道は滑りやすいことがあるため、防滑性のある靴と虫よけを持参しましょう。

🇯🇵 3. 青森・恐山と下北半島の秘境めぐり
おすすめ時期:8月上旬〜9月中旬
「日本三大霊場」のひとつとして知られる恐山。火山地帯特有の硫黄の香りと荒涼とした風景、そこに静かに佇む地蔵や風車が独特の神聖さを醸し出します。観光地というより、心を落ち着ける“場所”としての魅力があります。
恐山から足を延ばせば、仏ヶ浦や尻屋崎といった下北半島の自然も楽しめます。ダイナミックな海食崖や放牧された寒立馬の風景など、手つかずの自然と出会える貴重な地域です。
注意点: 硫黄のにおいが強いため、苦手な方は注意。宿泊施設が限られているので早めの予約を。自家用車またはレンタカーでのアクセスが便利です。

🌏 4. マレーシア・サバ州 キナバル山と高地の森
おすすめ時期:8月〜9月
赤道直下に位置するマレーシアですが、標高4,000m近いキナバル山(Mount Kinabalu)周辺は年間を通じて涼しく、避暑にはぴったりのエリア。登山目的で訪れる人が多いですが、初心者でも楽しめる自然散策コースや、熱帯高地特有の動植物観察もおすすめです。
近くにはポーリン温泉や吊り橋、少数民族の文化体験施設もあり、1日かけて多彩な体験ができます。熱帯のジャングルとは違い、湿度も控えめで過ごしやすいのが特徴です。
注意点: 登山には事前予約とガイドの同行が必要。天候が変わりやすいため、防水の上着や登山靴があると安心です。

🌏 5. 韓国・江原道 平昌と旌善(チョンソン)の山間部
おすすめ時期:8月下旬〜9月上旬
ソウルからバスで2時間ほど、江原道は夏でも涼しく、韓国国内の避暑地としても人気の地域です。冬季オリンピック開催地としても知られる平昌ですが、夏には高原に咲く野花、山間のリフトやスライダーなど、家族でも楽しめるアクティビティが豊富。
さらに、旌善では廃鉱跡を活用した博物館や、自然を活かした遊歩道が整備されており、文化と自然の両方に触れられます。早朝や夕方の山霧が美しく、静かなひとときを過ごせます。
注意点: 公共交通はやや不便なため、レンタカーの利用が理想的。山間部では電波が弱いエリアもあるので、オフライン地図の準備を忘れずに。

【まとめ】
静かな自然の中で心を整えたり、独特な文化や風景に出会ったり——夏の終わりこそ、そんな旅にぴったりの季節です。人が少ないからこそ感じられる空気感や、現地でしか味わえない非日常を、この5つの旅先でぜひ体験してみてください。